樽酒とは|由来・定義・サイズ・賞味期限・鏡開きとの関係まで解説

樽酒とは|由来・定義・サイズ・賞味期限・鏡開きとの関係まで解説

樽 酒の由来

室町時代頃までは、日本酒は大きな甕(かめ)で造られていました。
安土桃山時代に日本酒が広く飲まれるようになり、大量生産の必要から、ヒノキや杉で作った桶を使った酒造りが盛んになります。
やがて、桶に蓋をして運搬する形が生まれ、これが木樽の始まりとされています。

なお、「桶(おけ)」は蓋のない容器、「樽(たる)」は蓋をして輸送用にしたものを指します。

樽 酒の定義

樽 酒とは、日本酒を杉やヒノキの樽に詰め、数日間置いて木の香りを移したお酒のことです。
天候や温度によって香り付けの期間は異なりますが、短くて2日、長くても14日程度が一般的です。
それ以上置くと香りが強くなりすぎ、味を損ねることがあります。

瓶入りの樽 酒も、一度木樽に詰めて香りを付けてから瓶詰めされています。
逆に、陶器やガラスの樽に日本酒を詰め、外側に菰縄を巻いたものには、香り付けしていない場合も多く見られます。

樽 酒のサイズと容量

一般的な酒樽のサイズは以下の通りです。

     
  • 1斗樽:縦・横・高さ 約40cm/容量18L
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  • 2斗樽:縦・横・高さ 約50cm/容量36L
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  • 4斗樽:縦・横・高さ 約65cm/容量72L
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  • 5升樽(当店取扱い):縦・横・高さ 約30cm/容量9L

樽 酒の賞味期限

未開封の場合

樽 酒は未開封でも到着後2〜3週間以内にお飲みください。
特に梅雨〜夏季はカビや雑菌が繁殖しやすいため、2週間以内が望ましいです。

開封後の場合

開封したまま樽で保存できるのは約1週間程度です。
瓶に移し替えて冷蔵保存すれば、1カ月以上美味しさを保てます。

樽 酒と鏡開きの関係

樽 酒は、鏡開きの主役として使われることが多いお酒です。
鏡開きとは、祝いの席で木槌を使って酒樽の蓋を開き、集まった人々とお酒を分かち合う日本の伝統行事です。

樽 酒は杉の香りとすっきりとした味わいで、乾杯や振る舞い酒に最適です。
特に結婚式、開業祝い、新年会などの場で樽 酒を使った鏡開きを行うことで、場の雰囲気を一層華やかにします。

鏡開き用の樽 酒を選ぶ際には、サイズや容量、人数に応じた量を把握しておくと安心です。

まとめ

樽 酒は、杉やヒノキの香りをまとった日本らしいお酒で、歴史的背景から現代の祝い事まで幅広く活躍しています。
サイズや保存期間を理解しておけば、鏡開きやお祝いの席で最後まで美味しく楽しめます。
ぜひ適切な保存方法で、樽 酒ならではの香りと風味を味わってください。

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